2015年11月16日

横浜・伊勢佐木町 物語<77>


この数年 “はまっパレ!” は 「開港への道」 がテーマに


スーパーパレードはゆっくりと山下公園通りを進んでいく。

両側の沿道には年に一度の大パレードを楽しもうという聴衆で埋め尽くされていた。

隊列の3番目は主催者でもある「横浜商工会議所・神奈川県・横浜市」だ。

フロートで参加しているチームのなかでは一番手であることもあって
歓声はひときわ大きくなった。

フロートの先頭には神奈川県知事の松沢成文と横浜市長の中田宏が仲よく並び、
イベントのホスト役として笑顔で多くの声援にこたえていた。

この “はまっパレ!” は毎年テーマを設けている。

2年後に迎える横浜開港150周年に向けて、平成17 (2005) 年からの5年間は
「開港への道」 を共通テーマに掲げることになった。

それに加え、一年ごとに文化テーマを設けてその年の特色を出している。

この年の文化テーマは 「開港への道~横浜ファッションロード~」――ハマトラが
大流行した1970年代後半から80年代にスポットを当てたものだ。

次いで、横浜市をフランチャイズとするプロ野球チーム 「横浜ベイスターズ&TBS」
のフロートに乗ったチアリーディングの一団が躍動感いっぱいに演じ、さらには
シウマイ弁当を模した 「崎陽軒」 のユーモアあふれるフロートが観客の笑いを誘う。

それぞれが個性を競うフロートは “はまっパレ!” に欠かせない魅力を演出する。

この年は全48チーム中、9チームがフロートで参加し、
パレートの12番目にエントリーされている伊勢佐木町チーム
「イセザキモール1~7st.&横浜マツザカヤ」 もそのひとつだ。

今回はそのフロート上に若手ロックバンドJOHNLOSの姿があった。

東京・錦糸町などで路上ライブを中心に活動を続けていた彼らと伊勢佐木町を
結びつけたのは、往年の名曲 「伊勢佐木町ブルース」 だった。

かつて青江三奈が歌い一世を風靡したこの曲をロック調にアレンジし持ち歌に
したことが縁となり、定期的に伊勢佐木町で路上ライブをするようになった。

その後は、のちに閉店されることになる横浜松坂屋の屋上にステージを移し、
街の活性化をめざすべく活動を続けている。

このとき、メンバーの3人はいずれも20代後半で、明るく染めた髪にラフな服装の、
いわゆるイマドキの青年たちだ。

とはいえ、最近の若者にしては礼儀正しく初々しささえ感じさせる。

40年ほど前に大ヒットした 「伊勢佐木町ブルース」 は、
そんな若い彼らの手によって現代風に甦り、
こうしてフロートの上から百万人近くの大観衆に新鮮な歌声が届けられた。

https://www.youtube.com/watch?v=k52-eR0Q6DA ←クリック~!

<以下、つづく>

フロート
Yahoo!「JOHNLOSの画像」より


Posted by やすちん at 01:52│Comments(0)
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