2015年11月18日

横浜・伊勢佐木町 物語<79>


異国文化を色濃く映すストリート 「日本大通り」


シルクセンターを抜けると左手に 「日本大通り」 がある。

パリのシャンゼリゼを模してつくられたという粋な通りには神奈川県庁をはじめ、
横浜開港資料館、横浜港郵便局、横浜地方・簡易裁判所、日本銀行横浜支店など
横浜市の重要な施設が立ち並ぶ。

西洋式のエキゾチックな建造物も多く見られ、爽やかな海沿いの通りとはまた違った
総延長およそ430メートルのムードあるワイドなストリートだ。

この日本大通りは、日本初の西洋式街路としてイギリス人の技師R・H・ブラントンの
設計により明治3 (1870) 年にほぼ完成した。

通車道幅12メートル、植樹帯、歩道幅12メートルと広い幅員がとられたこの通りは、
明治時代には人力車やまだ数少ない自動車が往来する街のメインストリートとなる。

秋に見事な黄金の葉をつけるイチョウ並木は関東大震災後に植えられたものだ。

関内駅に向かう日本大通りの突き当たりには 「横浜公園」 がある。

ここに横浜市音楽堂や野球場などが建設され、
公園全体が整備されたのが昭和4 (1929) 年だ。

その5年後にはベーブルース、ゲーリックをはじめとする大リーガー選抜チームが
訪れて全日本チームと対戦した。

すでに音楽堂はなくなってしまったが、野球場はゲーリック球場、平和球場、
横浜スタジアムと名前を変え現在も残っている。

山下通り側から日本大通りに入ってすぐ左手に、
横浜の歴史を今に伝える 「横浜開港資料館」 がある。

旧館と新館からなり、昭和初頭の昭和6 (1931) 年に建てられた旧館は
当初イギリスの総領事館だった。

旧館が建つ以前の明治2 (1869) 年にはレンガ造りのイギリス領事館がこの地に
建っていたが、関東大震災で倒壊している。

その後復興し、新館も増設され、
昭和56 (1981) 年に横浜開港資料館としてオープンした。

<以下、つづく>

日本大通
Yahoo!「日本大通の画像」より


Posted by やすちん at 00:04│Comments(0)
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